旅がまた1つ、終わる。

今、頭ん中を巡ってること。世界は変わる、からたち野道、不思議なパワー、の歌が回る回る。
そして、楽しかった旅行とライブ。だけならいいのに! 
いつもと、去年と明らかに違うのは、これがずっと続くという安心感がないということ!
なんて、不安で寂しいの!

ウダウダ言ってもしょうがないんですが、〜25 PEACETIME BOOM〜 @名鉄ホールに行ってきました。
とても老舗?のホールなのかな。昔ながらの感じ。ショッピングセンターの10Fに、
まるでライブハウスのように階段に並んで入場しました。

幸運な事に、1階席中央のど真ん中。もうこれで表情がわかるくらいの席から見るのは最後かも、と、既にしんみり。
いつもなら楽しいだけの瞬間なのに、もうとにかく、緊張で足の震えが止まらなかったなあ。
4人がピカーンと現れて、グラサンのMIYAが跳ねだして、『君はTVっ子』。ラストのたたみかけるドラムのところで、あれ? と思ったら、ベースがトラブったみたい。
栃やんの視線がずっとYAMAちゃんで、終わってMIYAがタカシくん側に寄って
「いやー、これぞライブだね」から、タカシくんとの幼稚園時代のトークをしてる間も、さすがのリズム隊・栃やんはずっとYAMAちゃんを。


この日のお客さんの雰囲気はすっごく良かった! いいな〜っていう舞台との絡み具合。
MIYAのトークも絶好調で例のメンバー紹介の栃やんいじりは健在っ。よしっ。
メンバーの表情は真正面のせいか、よく見えて。何かの曲でYAMAちゃんのくしゃっとした表情とか、
あのニコニコ栃やんがアンコールの挨拶時に前方へ来る前に瞼を拭った直後の挨拶で、
このツアーで、一番感じることがあって・・・・とも。次の本当のアンコール登場時には、隣のYAMAちゃんが栃やんのお腹を、どうどう、みたいに触ってる様子が微笑ましかったな。
タカシくんはいわずもがな。花道を走って端まできてくれたり、もうそのジャンプする姿でいいんですっ!! 伝わるんですっ!(笑)

数曲後、もうサングラスをはずしてたよね。『からたち野道』の1番あたりで、MIYAが歌えなくなってしまった、みたい。
しんどいね。泣けると喋るのもしんどいもんね。苦しいね。
皆で歌う。そういう上手くも下手でもない皆の歌が、鳥肌が立つほど好きです。
計らずもまた聴けました。もちろん、歌いました。
MIYAの歌が戻ったり消えたり。でも、改めていい歌だなって、実感できました。有難う。
♪ 泣いたらだめよと、虫の音小唄〜〜
なんて歌詞が、なんてこの場にピッタリで美しいんだろうと思いました。
歌いきって拍手の中、客席のすすり泣きとかけ声を浴び、
後を向いて両手を顔で拭ってなんとか平静になろうとするMIYAの背中が、『僕にできるすべて』風にいうなら、なんて愛おしいんだろう。
そんな素直なMIYAや、栃やん、YAMAちゃん、タカシくんが、そんなバンドが好きすぎてたまらない!
もう、どんどん素直に泣いて下さいっ、恥も何も考えず、素直にどんどんやって下さいっ! ねえ、MIYA! なあんて、上から目線ですっ。
私も素直に・・・・じゃないですが、なんでか『モータープール』に弱く、くしゃつかせてもらいました。
このベースのYAMAちゃんがめっぽうカッコ良くて、良すぎて、そしてこんなジャンルの歌も聞かせるブームが終わるのか、と哀愁を誘い、
もう、泣くしかないんです。

そして、このツアー中、色々変わる、『おりこうさん』メドレーは、ええ〜〜??の、YAMAちゃんのイントロで、『ウキウキルーキ−』『都市バス』! ひゃあああ☆
目の前やお隣のお子様連れのママさんも、飛び跳ねてました。うん、そうだよね、当時に戻るもんね。
民生ナンバーの後は、少〜し間を置いてると思ったら、MIYAの「ご存じのとおり〜い、休憩でえ〜っす〜」と、ふらふら腕を伸ばし、息を整えてるようです(笑)

MIYAのMC絶好調は、お客さんとの掛け合いがてとも良かったから、更になのね。
花柄シャツにサスペンダーのMIYA。汗かいて寒い、とベストを羽織ってきたかな?
昔はよく裸になった、またなってるよ、とかよく言われた、「脱いでーー! 」の声に、拒否。ここからのくだりが長かった。
せっかく、スタイリストさんが考えてくれるのに脱いだら悪いでしょ、それでも脱いでコールが手拍子になって、
「いや、彫りモノしてるからね」ブーイングやら苦笑の中、「見せてーー! 」の声。
「ああいえば、こういうー、ほんとに・・・・」で、思い出したかのように、「そう、昔から言いたかったの、そういうなら、自分も脱げばいいじゃん! と、ね、で、ええ〜? とかいってしないでしょ? 」
「ここの男性の人とか誰か」みたいな客席探しを初めて、そしたら1F後方よりの男性が脱いでTシャツを頭上でふりふり?
おおー! っと、客席。「宮沢の前で脱いだ人って、宮沢と一晩過ごしたって人になりますよ(笑)」と、言われてました。
結局、彫りモノ見せ要求じらしに、サスペンダーを片方下ろしてシャツのボタンをはずす仕草を、あのマジな表情でストリップっぽく見せたり
「ああ、そうそう、裸になるのは理由があってね」で、え?とホントに真面目に聞こうとしてたのに、MIYAが「そーんな真剣に・・・・・(笑)」と、
耳をそばだてて(あの号泣議員さんのように)ウンウン!? みたいに聞こうとしてた目に入った客席の人の真似をして(その表情が、個人的にこの日のライブの笑いの一番のツボでした)、
理由話はオジャン。
「もう、いわない」と。ええ〜。ホントに聞きたかったのになあ。で、「“あさって香川”って、背中に書いてるから、ダメ」(笑)で、締められました。

『シンカヌチャー』がね、本当に素晴らしかった。『島唄』はね、MIYAのセリフを借りていうならば、今日聴く『島唄』が最高!!
前の席の小さな女の子のカチャーシーが可愛かったな。
『世界でいちばん美しい島』、もう歌詞カードなしで歌えるよ。季節を歌うところがすごく好きです。
この歌の為にやってきたというのなら、今ここで歌う為にもやってきたってことで、ああ、そこに一緒にいられる幸せって、なんてすごい!
それでももう、今日は香川がそれになってるし、なんて悔しい!
『中央線』はいつも切なすぎて、帽子を被って花柄シャツや緑のアコギ姿が目の前にあって、
これまでの最高だった瞬間が目の前にまた戻ってきて、私が死ぬ前に見る夢の瞬間のようで、
止まってほしい!!!!と、いつも思う。
書いていても、泣けてくる。「『世界でいちばん〜』が完成して泣いた」と、MIYAが言ったけど、こんな気持ち??
まさかね。凡人にはわからないけど、私のは達成感じゃないもんね。でも、武道館の後に少しは思えるのかな。
おこがましいけど、同じゴールのテープを切るつもりでいいのかな。ねえ。
その後、真っ白になりそうだわ。私。
4人並んだ恒例の挨拶が、去年までのライブと違うのはわかりきってて、メンバーの表情が違ってて、あと2回会えるといっても、このくらいの場所からは無理でしょう。しっかり見よう!!
でも、涙にくれて、ありがとうの言葉は他の皆様の声に託しましたっ!

MIYAに限らず、ブログで書かれてたようにメンバーの誰かが何かの歌の途中で涙にくれるのは、これまでの色んな顔や場面が浮かんでくるからなんだね。
こちら側もやまほどある。徹夜でチケットを購入したこと、知人ができたこと、遠征したこと、レゲエを知ったこと、沖縄を知ったこと、ブラジルを少し知ったこと、
知人が買ったばかりのハーモニカペンダントを、その野音ライブでいきなり壊したこと(笑)、
白百合クラブとブームのライブ、クリスマSKA、バスツアー、六甲山でのアコギライブ、霧の中のライブ、レオマワールド万博公園ミニコミが楽しみだったこと、キョードー大阪の新聞、
既にブームのいないホコ天で「この辺かな〜あ」と、想いを馳せたこと、う〜〜〜、言えないこともいっぱい。
ファンの皆、それぞれにいっぱいあるんだろうなああ。

朝起きると、もうなんだか悲しい。そんな毎日を送る、おばちゃんとなりました。
ある意味幸せなのでしょう。これほど好きなことがあってね。
でも、夢中と辛さは紙一重だって、この年になって実感しました。夢中、夢中! まだ、夢の中! まだ醒めなくていい!
そう自分に言い聞かせて、いざ、いつもの生活へ。
ただただ無事に、ブームが残りのライブを行えますように。
私の憧れの、大切な方たちですから。